梨(幸水)の芽の違い

 梨の花芽の違いが、梨(幸水)の味を大きく左右します。 良い花芽を創る葉が、美味しい実を育てる。

 美味しい果物を収穫するためには、前年の間に、充実した良い花芽を作ることが必要です。 良い花芽は、春の開花の時点で、美味しくなる素質があり、収穫時の種の数にも影響力があります。

 蕾の様子   

 一般的な幸水の栽培方法は、上の写真ような、前年に伸びた長い枝(長花枝)を、棚に縛り付けて育てる方法です。

 その場合、左の写真のような枝に張り付いた花芽を使うこととなり、前年にあまり養分を蓄えることができていません。

 我が家では、この写真のように、前年にあまり伸び過ぎ無かった花芽(短花枝)だけを利用して幸水を育てています。

 短花枝は、実を付けることなく、じっくり休んで養分を蓄えているので、とても良い花が咲きます。梨の味もバラつきが無く、良い仕上がりになります。

 ただ、この短花枝を毎年安定して育てるのはとても難しいです。肥料のみの栽培では、維持できないので、剪定による樹のコントロールが必要になります。

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