凍害で錆びてしまった果実

 今年は、4月25日に、遅霜の被害を受け、梨・リンゴの果実に大きく影響がありました。 5、6月と果実が成長するに従い、被害の程度がはっきりと分かります。

 西洋梨の、凍害を受けた果実と無傷のものの比較です。

 凍害を受けると、果実が錆びたようになります。この錆びた部分は、成長しないため、食味が落ちたり、腐ってしまう場合があるため、大きくなる前に摘み取ってしまいます。

 果実の表面を一周するように錆びが広がった物は、「ハチマキ」と呼ばれます。

 今年は、春先の気温が高く、花の開花が早かったため、霜の被害を強く受けてしまいました。 花が咲く前の蕾の状態は、凍害を受け難くなっているため、このような被害となることは少ないです。

 リンゴの凍害を受けた果実です。

 この果実のサビは、一部分だけですが、上の写真のようにハチマキ状になる場合もあります。  

 

 近年は、大きな扇風機のを利用し、冷たい空気が溜まらないようにする装置(防霜ファン)ができました。

 この機械がある畑では、凍害の被害を受け難いのですが、設置していない場合は、上のような深刻な被害が起きてしまいます。

 上の写真の畑は、最近借りた畑だったため、防霜ファンが設置してありませんでした。

 

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