リンゴの形の秘密

 お店で売られているリンゴは、丸くきれいな形ですが、リンゴを選別する時期には、様々な形のリンゴがあります。リンゴの形は、どのようにして決まるのでしょうか?

摘果前 摘果後
 5月は、リンゴの摘果作業(余分な実を摘み取る仕事)の時期です。 上の写真のように一つの実の塊(花叢)にある中心の実だけ残して、残りは全て摘み取ってしまいます。  中心の実でも、形の悪い物(下の写真右のような物)は、摘み取ります。
 リンゴの幼果の形の違いです。右の形の悪い物は、大きくなっても形が良くなることがなく、味も悪いため、リンゴの樹が余計な養分を消費しないように、早めに摘み取ります。

 マッチ棒と比較すると、それ程大きくない今の時点で、リンゴの中には、種ができています。この種の数によって、リンゴの形が左右されます。

形の良い幼果を切った断面です。

 リンゴは、5つの種が入る部屋があり、形が良いリンゴの実は、それぞれの部屋にきれいに種が収まっています。種がばらつき無く入っているリンゴほどおいしいです。

 一番おいしいリンゴは、全ての部屋に種が3個以上、合計15個以上入っています。 しかし、このようなリンゴは、なかなか作ることが難しいです。

 

 下の写真のように種がきれいに入っていないものは、形が丸くなりません。空いた部屋の中に見える小さな物は、種になることが出来なかったものです。 このようなリンゴは、おいしくないため、早めに摘み取ってしまいます。

リンゴの種を確実に入れるために受粉を行います。 

 

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