リンゴの葉の違い

 来年良いリンゴをならせることができる花芽を作るには、しっかりとした良い葉が必要です。

 どちらが良い葉でしょうか?

 左は、養分が供給され過ぎてしまった葉です。薄くてペラペラです。

 右は、適度に養分が供給された葉です。肉厚でパリパリとしています。

 良い葉は、周囲が波打つように反り返ります。触ると表面はツルツルして光沢があり、葉裏は厚みがありながらもしっとりとしています。

 このような葉は、病気やダニの被害にも強く、光合成もたくさんすることができます。

 虫に食べられてしまうと、養分を貯える力が大きく落ちてしまいます。

 虫や病気の被害は、今年の果実に与える影響よりも数年先のできを左右する葉に与える影響のほうが深刻です。

 たくさんの良い葉が、しっかりとした花芽を育てる事で、良いリンゴが毎年収穫できるようになります。
 リンゴの樹が良い葉を作るために人間ができる一番の手助けは、冬に行なう剪定です。この剪定の良し悪しが今年のリンゴだけでなく、十数年先のリンゴのできまで影響します。

 剪定とはとても奥が深い仕事です。

 

[ ホーム ] [ 青リンゴ ] [ カメムシ被害 ] [ 除袋 ] [ 芽と葉 ] [ 氾濫 ] [ 草刈機 ] [ 結婚式とジャム ] [ ニュートン ] [ 眺望 ] [ 剪定講習会 ]