梨の受粉作業(蜂対人間)
受粉は、人間が行う場合と、ミツバチに任せてしまう方法のどちらが良いのでしょうか?
人間の場合 | |
まず、受粉用の花粉を用意する為、異なる品種の梨の花を摘み、花粉を取り出します。
写真の右側の塊が花粉です。手に着くと黄色くなり、梨の花粉独特の匂いがあります。 |
|
梵天に花粉を着けて、目指す花の塊の中より、一つの花を選び、ポンポンと花の中に花粉を置いてきます。 | |
花が満開で、天気の良い日に一斉に作業をする為、果樹園が広くなってしまうと、人手の確保が大変です。
最近は、掃除機のような機械を使って受粉させる方法もあります。 以前は、地元の中学生が応援に来てくれることもありました。 |
蜂の場合 | |
花が満開となる何日か前に、ミツバチの巣箱を果樹園の中に置きます。あとは、花が散るまで、人間の手を加えなくても、蜜を集めるついでに、受粉作業をして頂けます。
蜂による受粉を行う為には地域全体で、春先の殺虫剤や除草剤を使用しないという取り決めが必要です。 |
|
天気の良い日には、数えられないくらいのハチが活動します。
雨が降ったり、寒い時には、活動しない為、人間による受粉が確実です。 |
|
ミツバチだけでなく、春先にしか活動しない、マメコバチという蜂も受粉に使います。
写真は、マメコバチの巣です。ヨシを20cmくらいに切った筒です。 この筒の中に卵を産み、5月末くらいから来年の春先まで、冬眠します。 |